2015 年 6 月 6 日 のアーカイブ

佐藤延夫 15年6月6日放送

150606-01
音楽家の妻 ハイドン

オーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
彼が愛したテレーゼは美人と評判だったが、
なぜか修道院に入ってしまう。
その後、テレーゼの父親から姉のマリアをあてがわれ、ふたりは結婚した。
ハイドンより3つ年上のマリアは、
怒りっぽく、嫉妬深く、浪費家で、愛嬌さえもなかった。
さらには新曲の譜面を包み紙代わりに使っていたという。
40年後、マリアがこの世を去ったあと、
ハイドンは嬉々として多くの曲を書いた。
その中には「自由の男」「むなしい幸せ」、
そして「悪妻」というタイトルまであったそうだ。
音楽家の才能を開花させるなら、悪い妻がいいのかもしれない。


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佐藤延夫 15年6月6日放送

150606-02
音楽家の妻 ベルリオーズ

フランスの作曲家、エクトル・ベルリオーズは、
24歳のとき、シェークスピア劇団の若手女優ハリエットに恋心を抱く。
ラブレターを送り、面会を頼むが、全く相手にされなかった。
3年後、違う女性と婚約しても
ベルリオーズは、ハリエットへの憎しみを募らせる。
その失恋体験を元に「幻想交響曲」という
代表作をつくりあげてしまうのだから不思議なものだ。
だが話はそこで終わらない。
婚約が破談になったかと思えば
幻想交響曲の再演で、ハリエットと再び出会い、
今度は結婚してしまうのだから、人生というのは実にわからない。


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佐藤延夫 15年6月6日放送

150606-03
音楽家の妻 プッチーニ

イタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニは、
26歳のときに駆け落ちをする。
相手は、学生時代の友人の妻、エルヴィーラ。
当時のイタリアでは、簡単に離婚することができず
ふたりが一緒になれたのは、親友が亡くなったあとだった。
しかしプッチーニは女性を誘惑するために生まれてきたような男で、
常に諍いは絶えなかったそうだ。
人一倍、嫉妬心の強いエルヴィーラは、
ある日、プッチーニが女中と浮気していると騒ぎ立てた。
のちにそれは誤解とわかるのだが、
女中は自ら命を絶ち、大事件に発展してしまう。
そんな夫婦の関係もやがて修復したというから、愛の力はやっぱり偉大だ。


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佐藤延夫 15年6月6日放送

150606-04
音楽家の妻 マーラー

オーストリアの作曲家、グスタフ・マーラー。
42歳のとき、19も年下のアルマと結婚するが、
彼女はいわゆる魔性の女で、多くの芸術家を虜にしていた。
アルマは、少女のころから美貌と才能に恵まれ、
芸術的センスだけでなく、男性遍歴も華々しかった。
画家のグスタフ・クリムトと付き合いながら
作曲家のアレクサンダー・ツェムリンスキーとも関係を持ち、
マーラーとの結婚後も、
建築家のヴァルター・グロピウスに求婚されている。

ダロピウスの存在に苦しんだマーラーは翌年に死亡。
31歳の未亡人になったアルマは
画家のオスカー・ココシュカに恋をしつつ
結局、グロピウスと結婚したかと思ったら数年後に離婚し、
ひと回り年下の作家フランツ・ヴェルフェルと再々婚する。
あの偉大なマーラーも、彼女にしてみれば、男の中のひとり。


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