野村隆文 20年5月24日放送


窓を開けよう 大きな窓

「窓が大きさを増すのは、文明の拡大を暗示する」。
チェコ出身で、日本にも多くの建築を残した
建築家アントニン・レーモンドはそう言った。

異なる民族が陸続きで存在したヨーロッパでは、
外敵から身を守るために、強固な壁をつくる必要があった。
時代が下り、恐るべき敵が少なくなるにつれ、
少しずつ窓は大きくなってきたという。

一方で、モダニズム建築の礎を築いたル・コルビュジエは
「ヨーロッパの建築の歴史は、窓との格闘の歴史である」
という言葉を残している。

ヨーロッパの住まいを象徴する、石造りや煉瓦造り。
丈夫で頼りがいのある印象を受けるが、
石や煉瓦を積上げて作った壁に大きな窓を開けるのは、
建築家にとって長い間、悩みの種だった。

風が暖かくなってきた、今日このごろ。
大きな窓が開けられるのは、
平和の象徴であり、
建築家たちの積年の夢でもあるのかもしれない。

さあ、窓を開けよう。


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