2017 年 1 月 のアーカイブ

佐藤日登美 17年1月8日放送

170107-03
iamvhl
おとな ドラえもんのことば

ドラえもんがのび太にこんなことを言うシーンがある。

 おとなってかわいそうだね。
 (中略)
 自分より大きなものがいないもの。
 よりかかってあまえたり、
 しかってくれる人がいないんだもの。

ドラえもんがのび太に伝えたかったのはきっと、
お父さんもお母さんも一生懸命仕事をしていて、
のび太のことを想って叱ってくれているということ。

藤子・F・不二雄が描く「ドラえもん」にはときどき、
子どももおとなもハッとするようなことばが出てくる。

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森由里佳 17年1月8日放送

170107-04
kndynt2099
おとな Mr.Children

日本を代表するバンド、Mr.Children。

その名前の由来について、
メンバー、桜井和寿はこう語っていたという。

 Childrenという言葉がすごい好きで。
 でも、10年、20年経った時に、
 シワだらけの顔でCHILDRENもないだろうってことで、
 正反対の、オトナを意味するMr.を付けたんだ。

無垢な子供のように鋭い言葉も、
経験豊かな大人のように相手を包み込む言葉も、
自在にメロディに織り込むMr.children。

彼らの心は果たして
子供のようなオトナ、か。
オトナのような子供、か。

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森由里佳 17年1月8日放送

170107-05
decafinata
おとな Mr.Children 彩り

大人って、働くんでしょ。
働くって、つらいんでしょ。

そう思っている若者へ、聴いてほしい歌がある。

 僕のした単純作業が この世界を回り回って
 まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
 そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
 モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
    (♪Mr.Children 「彩り」)

だから。
すべての働く大人の毎日は、カラフルなのだ。

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森由里佳 17年1月8日放送

170107-06
Moyan_Brenn
おとな Mr.Children HERO

成人式を迎える人たちに聞いてみたい。
大人になるって、どういう気分ですか?

成人式をとうに迎えた人たちにも聞いてみたい。
大人になってみて、どんな気分ですか?

Mr.Childrenは、こう歌っている。

 (残酷に過ぎる時間の中で
 きっと十分に僕も大人になったんだ)
 悲しくはない 切なさはない
 ただこうして繰り返されてきた事が
 そうこうして繰り返していくことが
 嬉しい 愛しい
     (♪Mr.Children HERO)

過ぎ去った過去でもなく、
まだ見ぬ未来でもなく、
時の流れそのものをいとおしく思うのが、
大人というやつなのかもしれません。

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蛭田瑞穂 17年1月8日放送

170107-07
Norio.NAKAYAMA
おとな 山口瞳

毎年の成人式の日、
洋酒メーカーが出す広告で作家の山口瞳が
新成人に向けてメッセージを寄せるのが恒例になっていた。

 二十歳の諸君!今日から酒が飲めるようになったと思ったら大間違いだ。
 諸君は、今日から酒が飲むことについて勉強する資格を得ただけなのだ。
 仮免許なのだ。
 最初に陰気な酒飲みになるなと言っておく。
 酒は心の憂さを払うなんて、とんでもない話だ。
 悩みがあれば、自分で克服せよ。悲しき酒になるな。
 次に、酒を飲むことは分を知ることだと思いなさい。
 そうすれば、失敗がない。
 第三に、酒のうえの約束を守れと言いたい。
 諸君は、いつでも、試されているのだ。
 ところで、かく言う私自身であるが、
 実はいまだに、仮免許がとれないのだ。
 諸君!この人生、大変なんだ。

サントリーオールド新聞広告「人生仮免許」より

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蛭田瑞穂 17年1月8日放送

170107-08

おとな 菊池寛

芥川賞、直木賞を設立し、多くの才能を発掘した作家、菊池寛。
菊池は小説家を目指す若者に向けてこんなメッセージを遺している。

 僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則を拵えたい。
 十七、十八乃至二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。(中略)
 小説を書くということは、紙に向って、筆を動かすことではなく、
 日常生活の中に、自分を見ることだ。(中略)
 学生なら学校生活、(中略)会社員は会社の仕事、各々の生活をすればいい。(中略)
 かくの如く、生活して行き、而して、人間として、生きて行くということ、
 それが、すなわち、小説を書くための修業として第一だと思う。

菊池寛「小説家たらんとする青年に与う」より

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厚焼玉子 17年1月7日放送

170107-011
39kochi
七草その1 貝原好古

1月7日。七草の日。

七草は日本の田畑に生える野草だが
大根が「すずしろ」、はこべは「はこべら」など
みやびな名前が覚えにくい。

これを覚えやすい順番で読み上げると
芹、なづな、おぎょう、はこべら、ホトケノザ
すずな、すずしろ。
さらに五七五のリズムをつけ、
短歌として読むと、こうなる。

 芹、なづな、おぎょう、はこべら、ホトケノザ
 すずな、すずしろ、これぞ七草。

これは貝原好古が編纂した江戸時代の歳時記に
載っているそうだが、
なるほど、確かに覚えやすい。

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厚焼玉子 17年1月7日放送

170107-02

七草その2 宇多天皇

1月7日。七草の日。

いまでは漢字で七つの草と書くが
昔は七つの種類と書いて「ななくさ」だった。
そして、平安時代はキビや粟、胡麻や小豆など
もっぱら穀物が使われていた。

この七種粥を宮中に取り入れたのは
平安中期の帝、宇多天皇で、
これと同時に五月五日のチマキ、七月七日の素麺なども
宮中の行事食としてお定めになった。

7種類の穀物の七草粥。
年の初めの行事でお疲れの天皇を
おなぐさめしただろうか。

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厚焼玉子 17年1月7日放送

170107-03
Yakinik
七草その3 ナヅナ売り

1月7日。七草の日。

その1日前の1月6日、
江戸の町にはナヅナ売りの声が聞こえた。
ナヅナはぺんぺん草のことで、
そのへんに生えている野草を取って売るのだから
値段も安く、
ナヅナを売るのは老人や子供のアルバイトだった。

柳多留という江戸時代の川柳の本には
親切にもナヅナ売りの年齢を教えてくれる句が見える。

 ナヅナ売り 六十以上 十五以下

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厚焼玉子 17年1月7日放送

170107-04
コーッターター
七草その4 大平与兵衛

1月7日。七草の日。

東京なら冬でも緑のハコベを摘むことができるが、
草はおろか地面さえ見えない雪国の七草は
何を食べるのだろう。

大平与兵衛という人の「農家年中行事」には
江戸時代の越後の国の七草が記されているが、
大根、ごぼう、人参、昆布、スルメ、里芋、こんにゃく…
雪の中で保存ができる根菜類を中心にした
いかにも雪国らしい七草だ。

いまでも雪の深い地方には
干し柿や黒豆、栗などを七草にするところもあると聞く。
芹やナヅナにこだわることなく
オリジナルな七草があってもいいのかもしれない。

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